【ネタバレ感想】FGO6章劇場版見てきたが、もうちょっと何とかならんかったのかと思うのでつらつら書いてく
まくごです。久々に映画を見ました。今年コマンドー4k吹き替えとヘブンズフィール最終章とこれしか劇場映画見れてないよ…
予想を裏切らず「劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット 」が微妙だったのでネタバレ感想書く。
なんか面白かったものは「面白かった!みんな見よう!」ってなるけど微妙なモノってこき下ろしたくなるよね。
大まかなあらすじと個人的な採点点数
特異点にレイシフトして砂漠をダヴィンチちゃんマシーンで爆走するところからスタート。
円卓前半戦を一通り消化してステラでロンゴミニアドを吹っ飛ばすところで終了。
原作プレイしたの4年前だからストーリーの細かい差異は把握しきれてないが…
自身がFGOユーザーであることを加味して、劇場版アニメとしては40点かなぁ。
良かった点(加点要素)
改変を通してストーリーの体裁を破綻なく守り通した点(5点)
この書き方である。採点激アマ。体裁は守れてえらい。
(人によっては守れてないと感じるライン)
一番でかい変更は俵藤太リストラに伴うギャグシーン全面カット。トータを淘汰。
トータがいたら間違いなく破綻してただろうね…原作でも何してたかあんま覚えてないわ。砂漠の食料事情を解決してた気がする。実際は三蔵ちゃんのストーリー補強という大役があった気がする。これは後で触れる。
会話シーン映像化によるキャラ造形の深化(5点)
最大限前向きな書き方をしてるよ。ベディヴィエール(以下ベティ)の悲壮な冒険が少しずつ意味合いが変わっていくのは宮野の演技と映像でわかりやすく表現されてたんじゃないかなと思う。アーラシュとベティの会話がピックアップされてアーラシュがベティの精神面補助にまわらせたのはよかった。単純にアーラシュと鶴岡さんの演技がカッコイイのもある。
ガウェインまーじゴリラだな!(マジででかい)とか待望の動くアグラヴェインだとか見どころもある。
もうちょっとダヴィンチちゃんの軽口やオジマンの尊大な立ち回りを聞きたかったかなとは思う。後半に多少期待。
あのシーン意外な展開(10点)
ダヴィンチちゃんの特攻が飛行機でちょっと度肝を抜いた。
三蔵ちゃんの戦闘スタイルが悟空に伝授した髪の毛を分身に変化させる術だったのも意外性〇。
呪腕のハサンが初期霊衣(真アサシン)でかっこよかった。FGOでハサン初見だったので、立ち絵と言動が相まって人のいい見た目の変なキャラという印象だったのが劇場版HFでかなりの悪キャラで声もかっこいい!になったので個人的に真アサシンの不気味さとFGOの善良キャラを足して2で割ったような感じになってよかったんじゃないかなと思う。
二トクリスが可愛い(20点)
明らかに作画に力が入ってるのがわかる。三蔵ちゃんとえらい違いである。
田中美海の演技もFGO実装時に比して場数を踏んできたおかげかかなりかわいめになっててよい。二トクリス好きなら見て損はしない。
ニトクリスとマシュの湯あみシーン(40点)
大体のオタク視聴者がこのシーンだけはよかった!と思うんじゃなかろうか。
よかったです。マシュの心境の不安定さ(ギャラハッドのせい)を二トクリスに吐露するという脚本的な意味合いもあるのでよし。制作陣もこのシーンやりたかっただけだろ。
ここはどうなの?とかもうちょっと頑張りましょうな点(減点部分)
あくまで個人の見解です。
作画が普通(-10点)
劇場アニメとしては並。BD版先行2週間公開作品にちょっと毛が生えたレベル。
FGOの劇場版なら予算もあるだろうしもうちょっと豪華にできるんじゃないの?という感じ。ではあるが制作がIGグループなので予想の範囲内。
戦闘シーンが平凡(-20点)
致命的なんだけど。激アマ採点。原作では1~2時間に1回程度円卓戦が発生してそこを必死のスイッチオンアーガトラムで切り抜ける…形になるが90分の尺に対円卓戦を4回ぶち込んで全部スイッチオンアーガトラムなので軽率にぶっぱしてるようにしか見えず、構造的な欠陥といわざるを得ない。
円卓戦のBGMずっと流しといてくれればそれだけで十分良いと思うのにBGMもなんか迫力ないし・・・
あと宝具が地味。ZEROのギルvsイスカンダルの宝具決戦とか、HFレベルの戦闘を期待していたわけではないが、アポクリファのカルナvsジークフリートのほうがよっぽどすごかったぞ。
脚本がよくない(-60点)
トータをリストラするという改変はできたが、それでも前後編の尺に収めるというオミットにすぎず、全体の印象として原作をばらしてつぎはぎにしましたという印象は否めない。
あれもこれもで視点がとっ散らかってる(-30点)
FGOには主人公(藤丸=プレイヤー)がいるわけだが、6章の主人公はベティと言い切れるしメインビジュアルからもそれを狙ってると思われる。
しかし、藤丸視点で必要ではあるがベティ視点ではあまり重要でない要素をオミットできず中途半端である。たとえば、6章における三蔵ちゃんの働きやストーリー(仏道の教えを実践し弟子を導く)はプレイヤー目線でいえば必要であるが、ベティにとっては重要ではないだろうし、必要な存在としてアニメ劇中で動いていたようには見えない(トータをオミットした時点で弟子要素皆無になってしまったし、今後も円卓都市の門をぶっ壊すという舞台装置にすぎないだろう)まぁ三蔵ちゃん出す理由もガチャ引かせるためというソシャゲの縛りみたいなもんだし・・・
それから、静謐のハサン。劇場版では唐突に名前が出てきてアグラヴェインにつかまっている。なんで宴の場面でいなかったんだ?原作でもそうだっけ?
そして助けた際のラッキースケベキスシーンはノーカットである。
制作陣の趣味だろうか。それいる?静謐の可愛さより取って付けた感が強いので減点。
原作に比べればだいぶベティ視点に寄せたシーンが多いと思われるが、ストーリーの薄味感、原作ストーリーの後追い感は払しょくできず。あと百貌のもいないよね多分
つぎはぎな脚本にふりまわされ展開や演出も雑だし重要なシーンがカットされてる(-30点)
やたら砂漠を歩いてるシーンが多いんだよね。ワンダリーングだから?
あと藤丸がベティと出会って2,3シーン後にベティ呼びになるという高速展開。
テンポが非常に悪い。ギャグシーンだと判断されたのかオジマン初見のシーンで首がずれる演出もカットされている。山の翁が仕事してオジマンがピラミッドから動けない理由の重要な伏線なのに…(これは視聴後同伴者に言われて気付いた)
多分ヤブをつつけばいくらでも蛇が出てきそうではある。
音響がなんかおかしい(-30点)
見た劇場の施設の問題?かもしれんがなぜかエンドロール後の次回予告の音量がどの場面よりもでかかくてすさまじい違和感。
いや、ヘブンズフィールも同じ箱で見たしこの映画がおかしいのでは?
劇場映画の醍醐味ってでかい音響だと思うんだよね。
ステラがしょぼい(-50点)
ここは大きく期待を下回ったシーン。待望のステラフル詠唱映像化なのに3年前の生配信のほうが迫力あったような・・・?瀕死かつベティと死別のときだからちょっと弱めの演技というディレクションはいった?
あと、ここでもテンポが悪い。演出が地味。
総評
加点80点 減点-230点
FGOプレイヤー&アニメ映画好き調整点倍率を適当に掛け合わせて
で40点
いうまでもないが、FGOプレイヤーじゃなかったらマイナス。
すっごく悪いわけでもないが、別によいわけでもない。FGO6章ってこんな話だったかなと懐かしむ作品か。駄作。
比較対象がどうしてもufotableになってしまうが、ufotable作品を超えてやろうという気概が作品から1mmも感じない。そんなんだから菌糸類をFGOから解放しろって言われてしまうんだぞ。
後半はオジマンのピラミッドのために見に行くと思います。
以上